働き盛りの人の目
20歳代から60歳代までは仕事に追われる時期にあたります。仕事では以前よりも画面を見ながら操作するコンピュータ作業が多くなり、働き盛りの人の目は酷使されています。
最近になって、画面から出るブルーライトが体に悪影響を及ぼすのではないかということで、新たな研究も始まっています。働き盛りのこの時期に目の健康に注意をはらうことは、目の健康を保つだけでなく、仕事をするうえでもとても大切です。
1)テクノストレス眼症・VDT症候群とは
現代の仕事ではコンピュータ作業を欠かすことができません。また生活の中ではゲーム機器・スマートフォンを手放すことはできません。これらは画面を見ながら操作するため、操作している間、目は画面からさまざまなストレスを受けています。
これらが原因で起こる病気をテクノストレス眼症・VDT症候群といい、コンピュータ作業を行っている多くの人に起こっているといわれています。VDTとはビジュアルディスプレイターミナルの略で、コンピュータ作業をするときに見る画面のことです。
症状は目・首・腕などにあらわれますが、ほとんどの人は目の疲れ、眼痛などの目の症状を訴えます。
2)老眼に注意
40歳を迎えた皆様のなかには目の疲れ・肩こり・頭や首の痛みを感じて、整形外科やマッサージに通われたことのある方がいると思います。原因は体力の低下、仕事のストレス、神経・筋肉・骨の異常などがあげられますが、年齢による目の変化のこともあります。
私たちは近くを見るときには目の中の水晶体や毛様体が働いてピントを合わせていますが、40歳くらいになるとこれらの働きが悪くなり、近くにピントが合わなくなります。この状態が老眼です。
老眼になると、本や書類の文字がぼやけて見えにくくなります。もし、この状態で本や書類をがんばって読んでいると、目はますますピント合わせに疲れ、頭痛や眼の疲れや肩こりなどの症状が起こります。
症状を少なくさせる方法に目薬やマッサージなどがありますが、これらの効果は一時的です。もっとも効果のある方法は近くを見るときに「近方用のメガネ」を使うことです。
40歳を迎えた方は一度眼科で近方の視力を測られてはいかがでしょうか。もし、近方の視力が低下しているようであれば、近方を見るためのメガネを作ることをお勧めします。
3)第二種免許を取るときは
この免許は仕事で車を運転するときに必要です。目に問題があるとこれらの検査に合格できません。この免許に合格するためにも事前に目のチェックをしておくことをお勧めします。
4)動体視力とドライバー
仕事で車を運転するドライバーや高齢者のドライバーは、動体視力の測定をする機会があると思います。
動体視力はさまざまな機能が関係しています。検査で動体視力に問題のある方は、目のチェックをすることをお勧めします。